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2008 02| |2008 04
3月1日(土)
“らしい”空気
カフェ・アプレミディを終え、Monday満ちるさんライヴ・イベントのフライヤーをピックアップしに青山ファイへ。店長・ジュンイチくんの誕生日を祝って、シャンパンで乾杯。

一時間ほどしてオルガンバーへ。『ラ・ヴェルダット』の9周年記念パーティーで、ゲストは辰緒さん。「須永辰緒の登場である!」っていうMC音源で、フロアは沸いておりました(ここぞ!という時に何度か聴いたことが。特定の雰囲気の状況下において、自らの存在をエンターテインメントなものとするアイテムとして、とても強力です)。
祐介くんも、ケイタくんも、酔っぱらってたな(笑)。メグちゃんはやっぱり綺麗。スタジオ・アパートメント森田くんの人気も相変わらず。
久しぶりに、“ヴェルダットらしい”空気となっておりました。



4/5 Sat.
NEXUS-Monday Michiru Japan Tour 2008 Spring-
[Live]Monday満ちる・aria2008.com
[DJ's]小林 径 (Routine Jazz)・KTa★brasil(ケイタブラジル)・Ta2ya Ito(VerVe)・中村 智昭 (MUSICAANOSSA)
[at]南青山 fai
[start] 23:00
[info]03.3486.4910

多分僕は早めのDJタイムです。ちなみに前日はYELLOWで、FPM田中さんとの『グランツーリスム』。
3月末〜4月頭はスペシャル・イベントが目白押し。お待ちしています!
3月2日(日)
Routine Jazz Presents「Nouvelle Vague」@YELLOW
出番はラスト。驚いたのは、B-Bandjさんが僕のプレイに合わせてラップとMCをしてくれたこと。初期モンドグロッソ〜ソロ作と、ずっと大ファンだっただけに感激でした。
ライトアップしてからは堅い握手を。丁寧で、とても素晴らしい人柄。もしかしたら昨今の日本人よりも、よっぽど日本人らしい内面をお持ちなのかもしれません。いつの日か、またご一緒できる日が訪れますように。



ブースにて、径さんとB-Bandjさん。
3月3日(月)
2月のCDリコメン@apres-midi.biz 其の三
KENNY RANKIN / THE KENNY RANKIN ALBUM

今回のケニー・ランキンの1st〜7thアルバム紙ジャケ国内再発はまさに快挙! どの作品にもそれぞれの個性があり、その全てが必聴の素晴らしさであることをここに断言。
けれどやはり一枚を挙げるとなると『SILVER MORNING』で、冒頭のアルバム・タイトル曲から“BLACKBIRD”への美しさ、そして世紀の名曲“HAVEN'T WE MET”などの存在感に、迷う余地はありません(2006年11月下旬のリコメンドもぜひご覧ください)。
しかしながらこのコーナーを読んでくださっている方の中には、アナログ 盤やランキン自身の自主プレス(に近い形での)CDで『SILVER MORNING』をすでにお持ちの方も多いはず。もし「中村くんなら、次はどれ?」と訊かれるならば、「うーん、曲単位だと本当に迷うけど、トータル・アルバムとしてなら 『THE KENNY RANKIN ALBUM』かなぁ。カフェ・アプレミディでもよくかけてるよ」と答えます。 ケニー・ランキン本来のシンプルでアコースティックな魅力はそのままに、ドン・コスタのドリーミーなストリングス・アレンジが世界を拡げる好盤で、スティーヴン・ビショップの“ON AND ON”、ジョー・コッカーの名唱で知られるビリー・プレストン“YOU ARE SO BEAUTIFUL”といったカヴァーと、“MAKE BELIEVE”“I LOVE YOU”“THROUGH THE EYE OF THE EAGLE”といった至極のオリジナルが見事に調和。

個人的な想い出としては、数年前の「usen for Cafe Apres-midi」ベスト・セレクション録音会でラスカルズ“GROOVIN'”のカヴァーをチョイスした瞬間の、ガラス越しでのセレクター全員の笑顔が忘れられません。そして今カフェ・アプレミディでこの曲ラストのサックス・ソロを聴き終えるとき、あのとき並びで選曲したマニー・マーク“BLACK BUTTERFLY”のイントロのフレーズと共に、みんなからのさらなる笑顔と歓声の記憶が鮮明に蘇るのです。



アナログ盤は凄い安く手に入れた記憶が。それにしても立派なお髭。
3月4日(火)
孝雄さんと打ち合わせ
駒沢公園を自転車で横切ってカフェnicoへ。店主で画家でもある新倉孝雄さんと打ち合わせ。内容は『ムジカノッサ・ジャズ・ラウンジ』のジャケ・イラストのラフについて。イメージや色彩に関しての簡単なディレクションを。



孝雄さん、ゆったりとした午後のお店にて。
3月5日(水)
2月のCDリコメン@apres-midi.biz 其の四
J.A.M / JUST A MAESTRO

SOIL & "PIMP" SESSIONSのメンパーによるピアノ・トリオ、待ちに待ったデビュー・アルバムをついにリリース。

ジョージ・ケイブルズ作で、ロイ・ヘインズやボビー・ハッチャーソンらのヴァージョンで知られる“QUIET FIRE”、ロイ・エアーズとマスターズ・アット・ワークのニューヨリカン・ソウル名義でのコラボ曲“ROY'S SCAT”(同世代感!)といった嬉しいカヴァーの収録も然ることながら、何と言ってもやはりオリジナル楽曲の良さが際立ちます。
ライヴではすでにアンセムとなっている“SIGN”から“QUIET PASSION”へのメドレーとお馴染みの“道”、疾走感が堪らない“CRESCENDO”、そしてDJ MITSU THE BEATSのスクラッチが冴える“IN THE SEA”。さらに白眉と言えるのは、ヴォーカルにあのホセ・ジェイムズをフィーチャーした“JAZZY JOINT”。サンプリング風に弾かれる鍵盤とソリッドなビートにホセのラップとスキャットがクールに迫るグッド・ジョイント。

ピアノの丈青さん、ベースの秋田くん、ドラムのみどりん。ここ数年、彼ら3人と多くの時間と空間を共にできたことを本当に誇りに思います。六本木・アルフィーでのイヴェント終了後に言ってくれたのは、「中村くんはオレ達と一緒だから。ミュージシャンか、DJかって違いだけなんだよ」。この言葉を忘れることは決してありません。そして来たる3月29日の土曜日の夜、DJとして彼らとより真剣に渡り合える機会に恵まれました。それは尊敬する松浦俊夫さんが立ち上げるレギュラー・パーティー「IMPRO」。記念すべき第一回目の場所は西麻布のYELLOW(移転を理由に惜しくも6月でのクローズが決まってしまったそうです)で、ライヴはSOIL & "PIMP" SESSIONS。僕はロンドンのARISION RECORDINGSのBIG BANGと共に、ゲストとして参加という大抜擢を受けたのです。

ミュージシャンも、DJも、インプロヴィゼイション(即興)をエンターテインメントとして成立させる上で必要となるものは、“マエストロ”たる技術とヴィジョン、さらには前に進み続ける精神性であると考えます。お時間がありましたらそれをぜひ体感、共有しにいらしてください。



やはり被っております(笑)。
3月6日(木)
なんとなく思い立って
ヤッコを描いてみました。とりあえずテーブルの引き出しの中にあったメモ帳に鉛筆で。5分かそこらとはいえ、デッサンなんていつ以来?文化服装学院時代には、デザイン画を描いた記憶しかないし。
描いている最中に突如思い出してしまったのは、その瞬間までみたことすら憶えてなかった今朝の夢。父方の実家の池で、子猫の姿のヤッコが溺れてるんです。すぐに救いだしてやれましたが。
物心ついてすぐのころ、カープのホーム・グラウンドである広島市民球場横の広場に展示されているSL(蒸気機関車)の煙突の上から落下して、頭を何針も縫う大けがをしたことがあります。病院のベッドの上で包帯(っていうのかな、あの目の粗いニット帽みたいなやつです)をした僕を、父はちょうどこれと同じくらいの大きさの絵に描き、わざわざ額に入れて、目につく所に掛けてました。 無意識下でのシンクロ?なんだか不思議な感じです。



HBで筆圧弱めだったので、写真で見ると薄いですね。けど愛情は濃いです(笑)。
3月7日(金)
黄金色
久しぶりの週末深夜勤務を終えて帰宅すると、朝日で部屋が黄金色。
しばし窓側をぼんやり眺めながら、缶ビールで自分にお疲れさまを。



ソファーから、DJブースに向けて。
3月8日(土)
夜中もお薦め
昨夜に引き続いての深夜勤務で、お客様の入りもまずまず。知り合いもオルガンバーついでに寄ってくれたりで。
夜中は特にゆったりしていて、お薦めですよ。



この写真よりも、実際はもう少し暗いです。気の置けない友人や、大切な人とぜひ。
3月9日(日)
月末ジャズ2Days初日は!
3/28 Fri.
Jazz Room
[DJ's]
小林 径 (Routine Jazz)・大橋 直樹 (Ultra Master)・中村 智昭 (MUSICAANOSSA)・中島 健吾
[Guest DJ]
佐野 あつし(Star Dish)
[Live]
Fascinated Session
[at]南青山 fai
[info]03.3486.4910



B1のラウンジは「Junglissimo!!!」!
3月10日(月)
月末ジャズ2Days二日目は!
3/29 Sat.
Toshio Matsuura presents
impro
[Host DJ]松浦俊夫
[Guest DJ's]Big Bang (Arision UK - MFT NYC)・中村智昭 (MUSICAANOSSA)
[Live]Soil & "Pimp" Sessions
[at]西麻布 YELLOW
[info]03.3479.0690


以下は、フライヤーに記載された松浦さんからみなさんへのメッセージです。


impro=improvisation(インプロヴィゼイション)
すなわち即興から来た言葉。音楽(特にジャズ)や演劇に使われ、事前の打ち合わせなくその瞬間に起きた事柄を受け入れながら進行していくエンタテインメント。そう名付けたレギュラー・パーティーをスタートさせます。

クラブという空間の中で”次に何が起こるのか”出演者と参加してくれる人たちが、お互いにワクワクしながら進行していく夜になり、また40代の使命として、分断された”世代”と”時代”とを”音楽”で繋ぎ合わせていく事も同時に出来ればと思っています。

その第1回目を1991年のオープン以来、世界中に日本を代表するナイト・クラブでありクラブ・ジャズ・シーンの聖地として人々に愛されてきたYELLOWを舞台に開催します。

国内外を飛び回りシーンを活性化し続けるサムライ・ジャズ集団Soil &"Pimp"Sessions、ロンドンはArision Recodingsのプロデューサー/アーティストして活躍のDJ Big Bang、若手DJの期待の星である中村智昭、そして四国の香川から様々なジャンルのミュージシャンと即興によるライヴ・ペンティングを繰り広げているアーティスト・西村記人をゲストに迎えてお送りする「impro」。

6月に移転によるYELLOWのクローズを惜しみつつ、前に進み続けるジャズの精神を皆さんと共有したいと思います。どうぞ奮って参加して下さい。

松浦俊夫




左が見開きフライヤーの表一。インパルスのレーベル・ロゴを連想。
右はスポンサーであるLevi's(R) Storeの表四広告面。素敵です。
3月11日(火)
暖かいですね
ベランダのさくらんぼの木は、つぼみがぷっくり。

いよいよ春。開花はもうすぐ。
3月12日(水)
YELLOWでのグランツー、残すところあと2回!
4/4 Fri.
GRAND-TOURISME
[DJ's]田中 知之(Fantastic Plastic Machine)・馬場 康治 (ROLL)・KANBE (SHOP IS NO NAME from NAGOYA) ・津田大輔(GARB)・中村 智昭 (MUSICAANOSSA)
[Live]The Anonymous (ウエノコウジ from Radio Caroline+加藤 隆志 from Tokyo Ska Paraddise Orchestra+Motokatsu Miyagami from The Mad Capsule Markets)
[VJ] WADAKEN
[at]西麻布 YELLOW
[info]03.3479.0690



今回は『Sound Concierge Japan』のリリース・パーティー!
3月13日(木)
マイノリティ
昼にテレビをつけると『笑っていいとも』で、テレフォン・ショッキングのゲストは宮沢りえさん。

「ちょっと悪いイメージの役作りのために、エイミー・ワインハウスなんかを聴いてます」なんて話しでした(ナイス!)。

さらに、「あと、最近はレコードで音楽を聴くのにはまってて。音が違うんですよ。もう、プレスリーが、目の前で歌ってるみたい!」。

するとタモさんが「そうなんだよ!あの時代は録音から再生まで全てがアナログだから!とにかく違うんだよ!」と、デジタルとの差を熱弁。

最後に携帯ストラップを狙って会場100人中たった一人を目指す“会場100人スイッチ・オン”でのお題は、「自宅にターンテーブルがあって、レコードを聴いているひと」。けれど残念ながら0人。

そんなもんなんですねぇ。僕らは相当マイノリティな存在みたいです。でもタモさん&宮沢りえさんと同類で嬉しい(笑)。



エイミー・ワインハウスの存在はもちろんなんですが、プロデュースも特に素晴らしいと思います。
60年代のモータウン・サウンドを連想させる曲も。

3月14日(金)
“名盤”
アプレミディ勤務を終えて、CALMプレゼンツの「Bound for Everywhere」@下北沢Queへ。

「渡したいレコードがあるから、声かけてね」とのことだったのですが、アルバム・リリース記念でオープンからラストまでの7時間耐久DJで、お邪魔をする訳にはいきません(気を使いすぎだったのかもしれません。けれどブースはかなり高い位置にあるので、フロアからは気軽に話しかけれないのです)。
最後までいたかったのですが、明日のアプレミディ勤務のことを考えて3時過ぎに退出。

帰宅して、録画しておいた今夜『タモリ倶楽部』を再生(すぐに寝れない人なんです)。
「そら耳アワード2008」のボサノヴァ部門では、ジョアン・ジルベルトの曲が二つもノミネート。今回も名作揃いでしたよ(笑)。



“E Preciso Perdoar”(許してあげよう)には「窓からジャー降って」、“Avarandado”(夜明けのベランダ)には「電機大消えた」というそら耳が隠れてました。
“Aguas de Marco”、“Undiu”、“Izaura”など収録のジョアン屈指の一枚ながら、そら耳的視点からみても名盤とは(笑)。
3月15日(土)
たまには突き放してみたり
オルガンバーでのルーテイン・ジャズ。

ライヴ前にかなり突き放す感じのプレイを。
前後の流れ、雰囲気次第では、そんな日もあります。



ジャケのインパクトも強烈な、ニティン・ソウニーの『Beyond Skin』。今夜かけたのは“Tides”。
刺さってほしかった一部のお客さんには、強力に伝わったようです。
3月16日(日)
咲いてます!
わが家のさくらんぼの木は、一足お先に満開。

街のソメイヨシノも、もうすぐでしょうか。
3月17日(月)
小西さんからの依頼
先週末コロムビアの方からお電話をいただきました。
なんと、小西さんのホームページのコラムへの原稿依頼の件で。
60人ほどのライター候補者の中に、僕の名前が上がったらしいのです。

正直、驚いています。
気の利いたコラムなど、果たして書けるのでしょうか?
不安ではありますが、嬉しくて仕方ありません。

今日自宅へ戻ってメールを開くと、小西さんからのメッセージが届けられていました。それは音楽を心から愛する人が、音楽を心から愛する人へ宛てた、とても丁寧な文章でした。
もしも小西さんが快諾してくださるなら、みなさんにもぜひ読んでいただきたいのですが。



先日発売されたばかりの『ぼくは散歩と雑学が好きだった。小西康陽のコラム 1993-2008』。
僕の実家の喫茶『中村屋』の話しも出てきます。よかったら探してみてください。
3月18日(火)
二人からのいただきもの
夕方にCALMこと深川さんと近所で待ち合わせて、先日受け取りのタイミングを逃してしまったサンプル盤をいただきました。白ジャケに手書きクレジットのテストプレス。

「USENの選曲、やらなきゃな」と、自宅に戻って音源の整理をしていると、デザイナー健太郎くんから連絡が。
「これからお伺いしてもよろしいでしょうか?」。
しばらくして彼が持って来てくれたのは、自転車のサドル。しかもキャノンデール社純正の。
「少し早いんですが、誕生日プレゼントにと思って」。
僕の愛車のサドルがぼろぼろなのをなのを見かねての、嬉しい優しさでした。
おもむろに工具を取り出して、交換までしてくれて。

お返しに、と言うよりは先日の彼の誕生日祝いに、ヤング・ディサイプルズ『Road To Freedom』のアナログ盤をプレゼント。
「CDのボーナス・トラックは、必要ないと思うんだよね。このアルバムはどうしても“Freedom Suite”で終わらなきゃいけないんだよ」という(かなり面倒くさい?)言葉と共に。



左がCalm EP1“Sky”、右がCalm EP2“Orange”。
「アルバムより、少しビートを足してあるからさ」とのことでした。
3月19日(水)
3月のCDリコメン@apres-midi.biz 其の一
THE CINEMATIC ORCHESTRA / LIVE AT THE ROYAL ALBERT HALL
PORTISHEAD / ROSELAND NYC LIVE (DVD)

ついに本物のオーケストラを率いてライヴを行ったシネマティック・オーケストラ。場所はロンドンのロイヤル・アルバート・ホール。格式高き伝統の空間で繰り広げられた最高のパフォーマンス。

もしも当日、4,000人のオーディエンスの一人として会場を体感できたなら、1曲目の“ALL THAT YOU GIVE”に、身体の震えを抑えることはできなかったでしょう。
アルバム『MA FLEUR』を象徴する名曲で、ピアノの響きが印象的だった“TO BUILD A HOME”は、柔らかな音色のアコースティック・ギターの弾き語りによって、よりヒューマンなものに生まれ変わります。そして曲のエンディングに向けてストリングスがついに抑制から解き放たれるとき、その美しい音世界は、どこまでも高く舞い上がってゆくのです。

このライヴを耳にしてすぐに連想してしまった、というかこのロイヤル・アルバート・ホールでの模様を勝手に頭の中で映像化するにあたって下敷きにしてしまったのは、1998年にポーティスヘッドがオーケストラと共にニューヨークで行ったライヴである『ROSELAND NYC LIVE』。
このコーナーにおいて、自然な流れの中で触れることができればと常々思っていた大好きな一枚で、(DVD化されるまでの僕と同じく)CDやアナログ盤でしかこのライヴに触れたことのないリアルタイム世代から、90年代の彼らの音楽をまだ耳にしたことのない新しい世代のリスナーまで、ぜひ一度は目にしてほしい感動のドキュメントとなっているのです。

シネマティック・オーケストラの今回の映像は、記録されていないのでしょうか? そしてオーケストラを従えての来日公演は、実現しないのでしょうか? その想いは募るばかり。



シネマティック・オーケストラの『LIVE AT THE ROYAL ALBERT HALL』。
ポーティス・ヘッドのDVDは、誰に貸したかさっぱり憶えていなくて行方不明なんです(泣)。
3月20日(木)
行きたかったジョージィ・フェイム
ジョージィ・フェイムとベン・シドランのライヴ帰りの橋本さん&山下さんご一行様ご来店。とても良かったみたいですよ。

リクエスト通りに『Going Home』から“Peaceful”、“Stormy”、“Happiness”あたりをかけて差し上げると、みなさん盛り上がってました(笑)。



哀愁ジャケの『Going Home』。
3月21日(金)
たまにはほっとするBGMを
なんとなく家からカフェ・アプレミディに持ってきたのは『A Boy Named Charlie Brown』。
最近割とストイックなBGMが多かったので、聴いているとなんだかほっとしました。
ヴィンス・ガラルディによるお馴染みのメロディーの合間にシーンが挟まるおしゃべりレコード。
可愛いジャケは、お手洗いに飾ってみたりしています。



“A Boy Named Charlie Brown” Selection from The Soundtrack
3月22日(土)
3月のCDリコメン@apres-midi.biz 其の二
TRIOSENCE / WHEN YOU COME HOME

弱冠28歳のピアニストであるベルンハルト・シューラーを頂点としたトライアングル、“トリオセンス”が3rdアルバムをリリース。ジャーマン〜ヨーロピアン・ジャズの伝統を色濃く継承しながらも、止めどなく溢れ出る感性から生まれる流麗でメロディアスな楽曲を最大の武器に、さらなる進化を続ける新世代ピアノ・トリオの現在。

アフリカとも、ラテンとも、キューバとも言えそうな旋律とパーカッションの掛け合いがコラ・ジャズ・トリオ的な“A FAR-OFF PLACE”、牧歌的な音像が美しい“SOMETHING FALL”、風のように疾走するジャズ・サンバ“LONG FALL”、アルバム・タイトル曲のバラード“WHEN YOU COME HOME”、クール・ワルツ“HEART IN THE HEAD”など捨て曲一切なし、全16曲充実の71分05秒。澤野工房からリリースされるピアノ・トリオ作品群にも通じる透明感と、e.s.t.を想わせるダイナミズムを兼ね備えながら、そのどれとも違うオリジナリティーを持つ彼ら。キース・ジャレットに代表されるようなECM周辺のサウンドがお好きな方にも、強くお薦めさせていただきます。

余談になりますが、この音源をわざわざ僕宛に送ってくださったバウンディのプロデューサー兼A&Rである淡中さんとの出会いのお話を少しばかり。
数か月前、ある夜のBAR BOSSAでのこと。友人と一緒にワインとチーズを美味しくいただいていると、たまたま同時刻にご来店だったNRT(ジルベルト・ジル『VOZ & VIOLAO』や、ジョビンのライヴ盤『TOM JOBIM AO VIVO EM MONTREAL』など、素晴らしいブラジル音楽を数多く紹介してくれている信頼度抜群のレーベル)&イヴェント「サンバ・ノヴァ」主宰の成田さんが、「紹介したいひとがいるんだけれど」と、一人の紳士を僕に引き合わせてくださいました。

「前に中村さんが選曲された『ムジカノッサ・オレゴン』、素晴らしかったです。まさかこんなにお若い方の仕事だとは、思いもしませんでしたが」。

70年代から長らくオレゴンを追いかけているという音楽ファンの方から、こうして直接感想を伝えられたのは初めて。しばし会話が弾み、ラルフ・タウナーらオレゴンのメンバー〜ECM周辺のアーティストへと話は膨らみ、とても楽しい時間を過ごせました。
以来、ご無沙汰してしまっているので、トリオセンス『WHEN YOU COME HOME』をお送りいただいたお礼と共に、今秋ユニバーサルさんから新たな『ムジカノッサ』コンピレイションのリリースが決定したことなどの近況報告を、メールでお伝えしようと思っています。「またBAR BOSSAで、お話でも」と添えて。



見開き紙ジャケの丁寧なつくりの『WHEN YOU COME HOME』。
淡中さんは、彼らと個人的な付き合いもあるそうです。
3月23日(日)
久しぶりのフリー・ソウル開催!
4/12 Sat.
Free Soul Underground feat. Mellow Beats

[DJ's]橋本 徹(SUBURBIA)・山下 洋(Freedom Suite)・中村 智昭(MUSICAANOSSA)
[Guest DJ]CALM
[at] 新宿 OTO
[info]03.5723.8264



猫の二枚はNow On Sale!
白い犬のは4月4日、黄昏れてるのは5月16日発売!
3月24日(月)
セレストさんからの依頼
セレストの宮木さんから、推薦文の依頼をいただきました。
イタリアの80'sブルー・アイド・ソウル・シンガー、マイク・フランシス。
CALM選曲の『Street Noise 3 Orange Sunset』には、“Let Me In”が収録されていましたね。



『Street Noise 3 Orange Sunset』。
DJ Kozeの“Chiminea”は、昨年USENの深夜枠にも選曲でした。
3月25日(火)
今夜もフリースタイルの011番
ルイス・テイラーの“Reconsider“、最近の『テルサ』では欠かさずかけています。僕なりの“ディスコ物”として。ブラジリアンとも相性が良くて。



B面の“When Will I Ever Learn 2”もお薦め。名曲“Bittersweet”を憶わせる、彼らしいハーモニーのパートが印象的なUKソウル。
3月26日(水)
音楽とファッション
ここ数日進めてきたusenの“Spring 2008”を午後一でフィニッシュ。

夕方にカフェ・アプレミディへ。

イヴェント「サンバ・ノヴァ」などでDJとしてもお馴染みのインパートメント稲葉さんのご紹介で、トゥモローランドの松井さんとカウンターでご挨拶。
何でもトゥモローランドさんが今年の夏で創立30周年を迎えるらしく、その記念コンピの制作に選曲アドバイザリーとして加わってほしいとの依頼でした。
文化服装学院で一度はファッションの道を志した者として、こういった形でお仕事させてもらえるのは嬉しいですね。もちろん、快諾させていただきました。

ちなみにテーマは「Love」だそうです。



最近のマイ・ニュー・ディスカヴァリーの『Bill Evans A Tribute』。
昨日納品の23時台にジョージ・シアリングによる“Waltz for Debby”を選曲したんですが、音飛びしていたらしくて本日急遽再録して発送。USENのライブラリーにも音源が無かったらしいですよ。80年代後半の微妙な時期のレコードだからかな?
ピアニスト・ジャイアンツ達がソロでビル・エヴァンスをしのぶ企画盤2枚組で、トータル80分の静かに熱いアルバムでございます。ジャケのデザインは微妙ですが(笑)。
3月27日(木)
キレイですねぇ。
自転車通勤路である246号線と目黒川が交差する池尻の橋から望む桜は、毎年のささやかなお楽しみ。僕のように足を止めている方も少なくありません。



満開!
3月28日(金)
通称“アイシー”
今夜のジャズ・ルームでかけたのはTranquility Bassの“Cantamilla”。10年以上前にOTOでDJを始めたころからのクラシックで、最近またレコード・バックにカム・バック。昔は「“アイシー”かけて!」と、よくお客さんに言われたものです(インドっぽいメロディーなんですが、何語かは不明。とりあえず“アイシー”ってきこえるんです)。
中古で見かけることも、なかなかない一枚。

二ヶ月前にLOOPでCALMも明け方にプレイでしたよ。



リリースは1994年で、Exist Dance 012。
3月29日(土)
YELLOWでのインプロヴィゼイション(即興)、そして結果
いくつかのジャンルの音楽をトーンでまとめながら展開し、生音のジャズできっちりピークを創れました。そして最後はブレイク・ビーツへ。
完全にノープランのインプロヴィゼイションのみで挑んだので、二時間もの間集中力を研ぎ澄ませ続けた結果、消耗もハンパじゃない感じ。ブースを降りてからしばらくは、頭から煙が出てるかと思えるほどに。

松浦さんからはイヴェント終了時に「今日のDJの中で、中村くんのプレイが一番良かった」さらに「レギュラーはほぼ確定ってことかな。そうなるかどうかはすでに中村くんの(プレイ・クオリティの)問題ではなくて、こちらがあとの他の人をどうするかってことなんだ」と。

シーンの様々な瞬間をみてきた親しいデザイナーである名児耶さんも、「生音の響き渡るYELLOW、新鮮で感激したよ。スタッフ達も中村くんの選曲、好きな人が多かったよ」と言ってくださいました。

グランツーリスム時とは違うスタイルでフロアを沸かせることのできるDJであることを、YELLOWのみなさんに分かってもらえたことは大きいです。

結果が出せて良かった。完全燃焼。悔いなし。



松浦さんは今夜もスーツでスタイリッシュ。
ワインやシャンパンをブースに持ち込んで、Big Bangやソイルの社長、DMR小川さんも一緒に乾杯。色々な意味で、いつになく贅沢で美味しいお酒となりました。
3月30日(日)
桜のアーケード
YELLOWを出ると、右手にみえる青山墓地の桜坂。例年なら4月最初の金曜日である『グランツーリスム』のころが見ごろを迎えることが多いのですが、今年は『インプロ』を終えた後の今朝に満開となってました。
イヴェント終了時の早朝はひと気も少なくて静か。左右からの枝が交わってのさながら“桜のアーケード”は、とても感動的。

空に向かってのショット。
YELLOWがなくなってしまった来年、この時間に桜のためだけにここへ来ることは、きっと難しいでしょう。
3月31日(月)
3月のCDリコメン@apres-midi.biz 其の三
BENNY SINGS / BENNY... AT HOME

天気雨の中を行くような、とても不思議な感覚 ── 名曲“OVER MY HEAD”収録の最新3rdアルバム『BENNY... AT HOME』が、装いも新たに日本盤でリリース。

デビュー・アルバムの『CHAMPAGNE PEOPLE』、疑似ライヴ盤という設定もナイスな『I LOVE YOU』と共に説明不要、すでにお馴染みの一枚かもしれませんが、本エディションのために特別にレコーディングされ、追加収録された“MY BEST FREND”と“PEACE AND HAPPINESS”がこれまたドリーミーな素晴らしい出来映えなので、この機会にあらためてご紹介をさせていただきます。

昨年のクリスマスにスペシャル7インチ仕様で届けられた同テイストの“ON CHRISTMAS MORNING”(ケニー・ロギンス&デヴィッド・フォスターのカヴァーで、ソナー・コレクティヴのレーベル・メイトである歌姫クララ・ヒルとのデュエット)にも胸を強く打たれましたが、プログラミングを巧みに駆使しながらこうしたハートウォームなポップ・ソングを創らせると、今の彼の右に出るアーティストはちょっといないのではないでしょうか。

ウーター・ヘメルのデビュー・アルバムのプロデュースを手掛け、同行した来日公演ではバンド・マスターとしてのマエストロぶり(クレジットでは“スペシャル・ゲスト”となっていましたが、僕の目にはそう映りました)を披露したベニー・シングス。単独でのステージが本当に待ち遠しいですね。

余談になりますが、1曲目の“COCONUT”がマイケル・フランクスのワルツ“JUST LIKE KEY LARGO”と相性抜群であることに最近気が付けたのは、usen for Cafe Apres-midiのセレクター冥利に尽きる嬉しい発見でした。



日本盤オリジナルのアートワーク仕様!

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