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V.A. / FREE SOUL.the classic of CATALYST
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V.A. / Catalyst for Cafe Apres-midi
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スペイシーでスピリチュアル、サクシー(色気あるサックス)かつグルーヴィー。 初めて手にしたカタリストのレコード、パット・ブリット『STARRSONG』のおかげで、僕にとってそのレーベル・イメージはとても印象の良いものでした。 コルトレーンもろくに聴いていない、遅れてきたレア・グルーヴ小僧が夢中になっていたのは、幸運にも出逢うことができた最高のクリエイター、CALMの影響を強く受けてのスピリチュアル・ジャズ。 ファラオ・サンダースやレオン・トーマス、スタンリー・カウエルを始めとしたストラタ・イースト周辺、「I'VE KNOWN RIVERS」という世紀の名曲をプレステッジに残した本コンピレイションの主役ゲイリー・バーツ、元インパルスのボブ・シール率いるフライング・ダッチマンのロニー・リストン・スミスや、「MAGIC WAND OF LOVE」に胸キュン、このCDではエンディングを飾る「SEE YOU LATER」のカヴァーも収録した、ケリー・パターソン『MAIDEN VOYAGE』。そして漆黒のインディペンデント・レーベル、ブラック・ジャズ・レコーズ。 もちろん、それらをフェイヴァリットに挙げ、愛を持ってカヴァーしたガリアーノやコートニー・パイン、更には素晴らしいリミックスを届けてくれた4ヒーローといったトーキング・ラウドのアーティスト達にぞっこんの日々……。 そうして今回の選曲を受け取った翌日、コンパイラーである橋本さんとこんなやりとりがありました。 アプレミディ・セレソンの閉店間際、お店に来るなりBGMを耳にして嬉しそうに一言、「かなり良いでしょ?」と。それは、4ヒーローによるコルトレーンのカヴァー、「NAIMA」でした。 どうやら、マスタリングを終わらせたばかりのこのカタリストのコンピレイションが流れていると、本気で勘違いしたご様子。さすがに照れくさそうにしていたけど、永遠の輝きを携えた音楽が、時空を超えて現代とシンクロしていることを証明する、僕にとってはなんだかとても勇気づけられる瞬間でした。 当時「NEW DIRECTIONS IN JAZZ」と、高い志を持ってリリースされたカタリストの音源が、「NEW DIRECTIONS OF ALL AROUND SOUL MUSIC」と謳われたFREE SOULのパッケージで、今こうして僕達の手に届けられたことに本当に感謝! ちなみに、レーベルのレコード番号は頭文字三つをとってCAT。もちろん直訳すればネコですが、俗語として“ジャズ気違い”(良い意味でね)なんて意味もあるらしいですよ。 それでは、また ! 2003年3月 中村智昭 |
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